20世紀初頭の物理学者ハイゼンベルグの自伝です。ハイゼンベルグは不確定性原理を提唱したことで有名な天才さんです。
不確定性原理ってのは平たくいうと、ちっちゃい世界ではモノの位置や運動量を同時に&正確に測ることはできないよ、っていうものです。電子(以後チビ)を例にとると、例えば、チビのいる場所とかチビが今どんな動きしてんのかなー、ってのを僕らが知りたかったとします。でもチビはチビすぎなので肉眼で見えません。だから電磁波とかをビーってぶつけて、その跳ね返りでチビポジションとかを測る作戦をとるわけです。でもやっぱりチビはチビすぎるので、その電磁波ごときで跳ばされちゃったりするっていう弱ぶりなのです。んで、跳ばされちゃったら結局どこにいるかわからないじゃん、っていうのが不確定性原理だったと思います(ちゃんと知ってる人にみられたら怒られそうだ…)。当時は「よくわからない」ってのが原理っていうことがいまいち理解できなかったわけですけど、それこそがまさに量子論の基本だったりするわけですね。
この本は僕が大学生の頃に市立図書館で偶然手にとった本で、それ以来大切な本のうちの一冊になってます。この本で僕が強く感じたのは、物理学云々よりも「理解する」っていうことの意味みたいなものです。結構難解っぽく感じますが、素晴らしい本なのでぜひ読んで欲しいです。
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