Yahoo! 知恵袋と次世代サーチエンジン

Yahoo! Japan に、いつの間にかこんなのができてました。

Yahoo! 知恵袋

Yahoo! 知恵袋は、あなたの疑問や知りたいことを、他の利用者に質問できるサービスです。

あるユーザが気軽に質問して、別のユーザが回答するというサービス。用途を Q & A に絞った掲示板みたいなものですかね。ちょっと見た感じだとわりと便利っぽいです。質問した人が、その質問が「回答済み」であるとか、さらには、どの回答がベストアンサーだとかを決められるみたい(未確認)。「教えてクン」と「教えたがりサン」の心理を上手く利用してますよね。

まあ、以下のようなくだらない質問・回答もいっぱいありますから、すべてが役立つ情報とは限りませんけど、こういう質問は大抵「未解決の質問」になってますので、本当に知りたければ「回答済み」だけ見るようにすればいいようです。

質問

冬ソナのユン様の笑った顔って、キモいと思いませんか?

回答

人それぞれだと思いますが、私は好きじゃないです。 あれを上品な笑顔というのか!?って感じです。

ヨン様の間違いでは?それに、キモくなんかない。貴公子です。

ひどいこといわないでください。ヨン様が好きな人もいるんです。


さて、ヨン様ヨン様言っててもアレなので、このサービスについて思ったことを少し書いてみます。

このサービスで Yahoo 側に蓄積される情報って、よく考えてみるとすさまじい価値のソフトウェア資産になると思うわけです。一番すごいのは、質問した人が納得した(問題解決した)うえで「回答済み」になるので「回答済み」の情報っていうのは、わりと高い程度の質を持っている、という点です。

Yahoo は無料でサービスを提供してるように見えて、実はこのサービスを使って膨大な量の「質問・回答集」を集め、二次利用を目論んでいるのではないかと思ったりします。例えば新しいタイプのサーチエンジンみたいなものです。

ここで、現状のサーチエンジンについてちょっと考えてみます。

確かに Google は便利です。役に立つようなページが上位に表示され、調べたいことは大抵調べることができます。特に、あるキーワードに関する情報集めにはうってつけだと思います。

でも、例えば、「ここ五年間の月9のドラマで一番視聴率が高いのってなんだっけ?」みたいな、ただ単純に答えが知りたいという場合、大抵は「月9 ドラマ 視聴率 一覧」のようにキーワードを自分で考えて入力します。そして、検索結果が一覧表示されたページの中からそれっぽいページを自分で判断して選択し、さらにそのページに飛んだあと自分で必要な情報を見つけます。

ここが、Q & A 的にサーチエンジンを使ったときのまどろっこしいところです。繰り返しますけど、自分でキーワードを考えたうえに、さらにその検索キーワードに引っかかったページから自分が欲しい情報を取ってこなければいけない。

何かの答えを知りたいときの究極形はワンアクションで欲しい情報にたどり着けることです。すっごい量の「質問・回答集」って、そのひとつの答えのような気がしませんか?

例えば、こういう感じです。トップページには、質問入力欄(Microsoft Word のウザいイルカ的な)があって、ユーザは質問を入力して [質問する] ボタンを押す。内部のプログラムは、その質問を解析して最も質問の意図に近いものを「質問・回答集」の質問の中から抽出し、その質問に対応する回答を表示する(そこに Google みたいにランクをつけたり)。検索結果に対するフィードバックなんかも一緒に入れていけば、使われれば使われるほど、どんどん質が良くなっていく、みたいな。

どう?

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