心理パラドクス

以前紹介した『論理パラドクス』と同じ作者の第三弾で、

「論理と心理のズレ」を検証することで論理的思考力を強化しよう

という趣旨の本です。

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本書は「問題と解答」形式になっていて、全部で 101 問の問題があります。その中でも特に面白かったのは、ある問題を大多数の人はどういう風に考えるかという「クイズ 100 人に聞きました」的な問題で、この形式の問題が多数掲載されているのも本書の大きな特徴となっています。

問題の雰囲気を紹介するために、ちょっと長いですが一問引用してみます。

016 墜落ネコの死亡率(falling cats’ death rate)

ネコは、ご存じのとおり着地がうまい。しかし、半端でなく高いところから落ちたネコはどうなるだろう?この興味深い話題について、ニューヨーク・タイムズの科学別冊『サイエンス・タイムズ』に次のような記事が載った。

1984 年の 5 ヶ月間に、ニューヨーク市の高層マンションからネコが落ちた事故のうち、何階から落ちたかという獣医師の記録があるのは 129 匹である(2 階~ 32 階)。うち、死亡は 8 匹だったが、驚くべきことに、階が高いほど生存率も高いという事実が判明した。7 階以上から落ちたネコ 22 匹のうち死んだのは 1 匹だけ。9 階以上から落ちた 13 匹はすべて生き延び、しかも骨折は 1 匹だけだった。

なぜ高層階から落ちたネコの方が生存率が高いのか?獣医師の説明によると、ネコは、落ちると「終端速度」(それ以上速くならない最高落下速度)に速やかに達する。それは時速 60 マイルで、人間の大人の終端速度の半分。この終端速度に達するまでは、ネコは足を突っ張って抵抗するので、着地したとき怪我をしやすい。しかし終端速度に達したあとは、ネコはリラックスし、足をムササビのように広げるので、空気抵抗が高まり、着地時に衝撃が均等に分配されるのである。

さて、統計数字そのものに間違いはなかったのだが、あとにこの統計は根本的な誤解にもとづくものであることがわかった。つまり、高層階のネコの方が下層階のネコより生き延びやすいという事実はなかったのである。

統計と現実の間にズレが生じたのはいったいなぜだろうか?

こういう本は真剣に読むとそれだけで頭が疲れますが、今日みたいな天気のよい日曜日に、静かに集中して読むとその疲れがわりと心地よかったりして僕は好きです。

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この記事を書いた人

こんにちは!カノといいます👓
インターネットやテクノロジー、ビジネスモデルや歴史(世界史・日本史)、美術などが好きです。メガネのせいか真面目っぽく見えるらしいですが、基本的には昔からいい加減な性格です。
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