伝説の時代から現代まで脈々と続く天皇家の系譜。本書は全124代の天皇たちについての生涯と実績を淡々と記述した本です。
僕の数少ない特技に、歴代天皇をすべて言える、というのがあります。今となっては、いつ、なんで覚えたのかサッパリ記憶にないのですが、幼稚園に入った頃にはなぜか覚えてました。多分親が遊びがてら覚えさせたのだと思います。
「じんむ、すいぜい、あんねい、いとく…」
もちろん僕にとってはタダの記号なので、覚えていることが役に立ったことなんてありません。当然ながら17代天皇リチュウ天皇がどんな人物かなんて知るはずもありません。しかし、この本を一読してから、ただの記号だった天皇たちがいきいきとした人格を持ってきました。ひとの人生を追体験できるすばらしさは歴史の醍醐味ですね。
この本は誰しもに勧められるオモシロ本というわけではありませんが、日本史を天皇家という切り口でみると、教科書的な歴史とまた違った楽しみができるかもしれません。
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