なかなか挑発的なタイトルですが、中身は普通にしっかりしています。
人と人がコミュニケーションをするとき、相手に伝わっている情報のうち「言葉」が占める割合はたったの7%しかなくて、その他の9割は、顔つき、仕草、目つき、匂いなどの「非言語」な部分が占めるそうです。
確かにいわれてみれば、いくら雄弁に語っても胡散臭い人はいるし、逆に寡黙でも説得力のある人はいます。同じことを言われているのに、むかつく人とむかつかない人がいます。こういう例は「非言語な部分」が以下に重要であるかを示しているといえます。
これらは「非言語(ノンバーバル)コミュニケーション」と呼ばれていて、コミュニケーションではとても重要なものだと著者はいいます。つまりタイトルの「見た目」というのは「言語以外の部分」ということですね。最初、喧嘩売ってるのかと思いました。(笑)
また作者は演出家なので、どういう仕草をすればどういう印象を与えることができるか的なアプローチのテキストが多く、こんなところまで考えて演出してるんだなぁと感心しました。その他にも、ソファーの隙間はなぜ気持ちいいのかとか、男子トイレではなぜみんな奥に行きたがるのかなど、おもしろい挿話も盛りだくさんでお得感にあふれた一冊でした。
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