親目線

年齢や経験を重ねたり環境が変わったりすると、今まで当たり前に見ていたものが、以前と違う見え方をしているなと気づくことがあります。学校の先生に対しての感じ方などはいい例かもしれません。子供のときにはある種の絶対感があった学校の先生という存在も、自分が社会に出る頃には同じ社会人として共感できるようになりました。最近では大部分の先生が年下になってしまい、保護者面談のときなどにああ若者だなあと感じることすらあります。子供とドラえもんやトトロを見ているときにも同じような感覚になることがあります。昔だったら当然のび太やサツキ/メイ側で物語を見ていたはずが、いつのまにか親サイドで見るようになっており、それはそれで味わい深いとはいえ、ちょっと寂しい気持ちにもなります。極めつけは今朝の出来事です。3歳の次男がおかあさんといっしょを見ていたのですが、途中で「大きな古時計」の歌が流れてきました。なんとなく聞きながら朝の支度をしていたのですが、ふと、おじいさん側の立場で聞いている自分に気づき、さすがにショックを受けました。ついに死者サイドまで来てしまいました。昔から早熟といわれることが多かったのですが、ちょっと熟すのが早すぎじゃないでしょうか。とはいえまだ確か40歳なはずなので、生命の時計が止まらないことを祈りつつ、今日も悔いのないようにチクタクがんばりたいと思います。

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