燃えよ剣

ドラマでやるからかなんだかわからないけど、巷はなんだか新撰組ブームのようです。どこの本屋さんに行っても新撰組特集が組まれています。

ということで(というか、実際には、官軍側→幕府側→官軍側→…の順に読んでいて今回は順番が幕府側だったというだけの理由ですが)、年末年始で時間があったので読み返してみました。「燃えよ剣」はいまさら言うまでもありませんけど、新撰組副長土方歳三を描いた作品です。

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この小説を読む前までは、新撰組っていうと真っ先に池田屋事件とかがイメージされるような、いかにも剣豪集団といったイメージがありました。実際にそれは正しいのですが、この小説で描かれている土方歳三だけは、斬った張ったの時代じゃないと悟るや、すぐに銃や砲といった洋式戦術を戦いに取り入れて見事に自分のものにしているという点で、他の旧時代の武士とは違っています(というか生まれついて戦いの天才なんだと思います)。

ここまで書いておいてなんですが、僕は土方歳三のような武士は実はあまり好きではありません。歳三は確かに強くて魅力的かもしれないけれど、歳三のような武士像は他の国にもいっぱいいるような気がするからです。至極個人的な話になりますが、僕は、江戸300年の歴史が生んだ教養と知性がベースにある、司馬遼太郎の言葉を借りれば人間芸術と表現できるような武士がすごく好きで、強く惹かれます。

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