博士の愛した数式

意図したわけじゃないんですけど、なぜか博士続きになっちゃいました。

created by Rinker
¥436 (2022/09/29 16:10:59時点 Amazon調べ-詳細)

記憶力を失った天才数学者、と私、阪神タイガースファンの息子の 3 人の奇妙な関係を軸にした物語。(出版社によるあらすじより)

「博士の記憶が 80 分しかもたない」という前提のせいか、全編通して、静かな悲しさを感じながら読みました。でも、逆にベースにそういう悲しさがあるが故に、逆に登場人物たちのピュアな温かさが伝わってきて、物語の魅力になっているように感じました。

また、この小説のもうひとつの大きな魅力は、随所に登場する数学(というか数論)です。

「一つ、私の発見について、お話ししてもかまわないでしょうか」

小枝が動きを止め、沈黙が戻ってきた時、自分でも思いがけない事を口走っていた。レース模様の美しさに心を奪われ、自分もそこに加わってみたくなったのかもしれない。そして私は、博士がその幼稚すぎる発見を、決して粗末に扱ったりはしないと確信していた。

「 28 の約数を足すと、 28 になるんです」
「ほう…」

博士はアルティン予想についての記述の続きに、
28 = 1 + 2 + 4 + 7 + 14
と書いた。

「完全数だ。」
「カンゼン、数」

揺るぎない言葉の響きを味わうように、私はつぶやいた。

数字には、実は、いろいろな名前が付いているものがたくさんあって、それらに僕の知らない法則が潜んでいることを知って、ものすごく知的好奇心を刺激されます。僕はどちらかというと、これらの数学的な挿話のほうに興味を引かれました。読了後、すぐに「はじめての数論」を注文したのは言うまでもありません。

久しぶりに人に勧めたいと思った本でした。

気に入ったらシェアお願いします!

この記事を書いた人

こんにちは!カノといいます👓
インターネットやテクノロジー、ビジネスモデルや歴史(世界史・日本史)、美術などが好きです。メガネのせいか真面目っぽく見えるらしいですが、基本的には昔からいい加減な性格です。
このブログは昔からずっと個人的な日記みたいな感じで書いてきていて、基本的には個人的なログになりますが、興味のあるところだけ読んでいただけるとうれしいです。コメントやTwitterのフォローなどは大歓迎です。

コメント

コメントする

目次