続・いげた

前回、 # は「いげた」と読むのが正しい、という衝撃的な事実を知ってしまったのですが、いくら正しいとはいえ、そう簡単に「いげた」なんてカッコワルイ読み方に変えるのは抵抗があるわけです。

だからといって numerical sign などと、気取って英語にするのもどうかと思うし、そもそもそんな言い方をしてもたぶん誰にも通じません。

じゃあ、最近、日テレがしきりにアピールしてる「汐留スタイル!」的なイメージで「いげたスタイル!」とかはどう? などと自問自答してみたのですが、「いげた」っていう言葉を使うシチュエーションで「いげたスタイル!」なんて言ってもただのオカシナ人なわけで、結局のところ「いげた」を「いげた」以外の言葉にしてみても根本的な解決になりません。

ここで原点に返るために「いげた」という言葉を国語辞書で調べてみました。

いげた

(1) 井戸の地上部の縁に、上から見て「井」の字形に組んだ木枠。
(2) (1)をかたどった家紋や模様。本来は斜方形のものをいう。

これです。この地味なイメージです。このバッドイメージがあるから、いつまでたっても僕の頭の中で「いげた」はかっこよくならないのです。

こうなったら意識改革しかありません。意識改革をして「いげた」がカッコイイと思えるようになれば、口に出して言えるはずです。

さて、イメージアップといえば常套手段なのがアルファベット化です。

igeta

うん、まあ、「いげた」よりはいいですけど、ちょっとモノ足りません。そこでアクセントとして、流行を取り入れてかっこよさをアップしてみることにしました。

ダメです。逆効果です。そもそも駅ナンバリング自体があまりかっこよくありませんし、それに、今時駅ナンバリングじゃ、むしろ流行に乗り遅れてる感があります。

そこで、今度は少し方向性を変えてエレガンスを主張してみることにしました。

なんかちょっといい感じになりました。どこかのブランドのロゴみたいです。はい、そうです。いいところに気がつきました。ブランド戦略はマーケティングの基本でした。京成線よりは東急線です。ようやく解答に辿り着きました。そうです。インターネット時代のブランドといえば、 Google で決まりです!

想像してたのより全然ダメでした。ちっともかっこよくない上に、まったく意味がわかりません。「i」 の「・」を # に変えたあたりの無駄な工夫がかえって逆効果で、かなり痛々しいです。結局、今をときめく Google ブランドのパワーを持ってしても「いげた」のバッドイメージを変えることはできないという残念な結果になってしまいました。またもや「いげた」に惨敗です。

結論:気づいていないふりをしてシャープと読むのが、まあ無難

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