「スリッパに履き替える会社はダメな会社である」
という、インパクトのある帯に興味を持って購入しました。
著者は著名なファンド・マネージャーで、三千社を超える会社を訪問して、投資をしているうちに、経験則的にどういう会社が伸びて、どういう会社がダメなのかという法則めいたものに気がついたそうです。
私が言いたいのは、スリッパを履くという行為ではなく、その背後に見える精神の問題なのです。スリッパを履く合理性があるかということです。こうした習慣は「会社は家と同じ」という心を反映した悪しき家族主義で、靴を脱ぐことで会社のオープンさが失われます。
のように、その法則めいたものから著者がそれぞれに説明を加えています。
その他にも、
- トイレの汚い会社
- 社長の話に感動出来ない会社
- 人の話を聞かない社長がいる会社
など、63 の法則が紹介されています。
PL とか BS などの経営学的な見地からの分析も大切ですが、この本のように経験論的な分析をしてみるのもおもしろいし、実践的だと思います。
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