一勝九敗

ユニクロ(ファーストリテイリング)の創業者・柳井正(現CEO)の現在までの軌跡を書いた本です。

新潮社
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ファーストリテイリングは、タイトルの通り本当によく失敗している会社です。スポクロやファミクロ、最近ではロンドン進出や SKIP(野菜のやつ) まで。再起不能の失敗をしないように気をつけながら、怖れず挑戦し、失敗し、その失敗(あるいは成功)を徹底的に分析し次に生かしています。

十戦十勝ほど怖ろしいものはない。一勝九敗だからこそ、一つの成功に深みがあり、次につながる大きなパワーが生まれるのだ。

失敗には次につながる成功の芽が潜んでいるものだ。したがって、実行しながら考えて、修正していけばよい。危機につながるような致命的な失敗は絶対にしてはならないが、実行して失敗するのは、実行もせず、分析ばかりしてグズグズしているよりよほどよい。

フリースの成功は必然だったんだな、と強く思いました。


おまけ、その一。

ちょっと前に買った『日経ビジネスアソシエ』という雑誌に、現社長の玉塚元一のインタビューみたいなのがあって、

「柳井正は怪物です。奥深く、幅広い。僕は僕なりのやりかたで務めるしかないですね。」

と書いてありました。「へー、意外と普通の人なんだ」って愚直に思ってました。

おまけ、その二。

文中で、何度も「世界一のカジュアルショップにする」と書いてあるのですが、先日購入した『Newsweek』のグローバル最強企業ランキングという特集、専門小売部門の中で、ファーストリテイリングは 25 位でした。日本ではもちろん 1 位。世界一のカジュアルショップ GAP に追いつくまであと 1 兆 5000 億円(売上)です。がんばれ。

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