計算されたアナウンス

「8 時 40 分発、千葉行きの電車ですが、新川崎駅で急病人が発生したため 5 分ほど遅れております。お急ぎのところ大変申し訳ございません。」

こういうアナウンスを聞くと、たとえ急いでいても「まあ、急病人なら仕方ないか」と思ってしまいます。そして、ふと、そんな納得している自分に気づき、これってこういう「仕方ないか心理」を計算したうえでアナウンスしてるんじゃないか、という気がしてきました。

というのも、朝の電車ストップ時アナウンスで、

「人身事故」「車両トラブル」「停止信号」「急病人」

以外の原因は、あまり聞いたことがないからです。そして、これらの原因に共通する特徴は、それぞれなんとなくあきらめがつくような理由であるということです。

他にも車内アナウンスといえば、

「ただいま、お客様の忘れ物をお調べしております。」
「ただいま、車内でお客様同士のトラブルが発生したため出発が遅れています。」

というのを聞いたことがありますが、これらのアナウンスがされるのはたいてい夕方とか夜な気がします。

そりゃそうです。

朝の忙しいときにこんなアナウンスをされたら、乗客の 8 割はイライラするでしょうから。

朝、例えば「忘れ物」のように確実に乗客がイライラしそうな原因で止まっている場合、すべて「車両トラブル」か「停止信号」に吸収されているんじゃないかというのはちょっと考えすぎでしょうか。

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