アクションがなければ、リアクションはない
学生時代に、友達が何気なく口にした言葉だ。
僕たちは化学科だったので、
リアクション(反応)という言葉に対してのニュアンスは
一般の人のそれとはちょっと違うと思うけれど、
そのまま人生にも当てはまる言葉だなあと感心した覚えがある。
- 職場で認められたい
- 世界をよくしたい
- お金持ちになりたい
- 友達がたくさんほしい
僕たちには、理想の状態は山ほどある。
だけど、
その状態になるためには
「現在の状態」から「理想の状態」に遷移するために
自分自身(もしくは自分が作った何か)と自分以外になんらかの作用をさせる必要がある。
石灰石に塩酸を加えて、二酸化炭素が発生させるように。
たとえば、
職場の評価を得るためには、
会社に貢献する仕事(成果)を作り、その成果を会社へ作用させる必要があるし、
お金持ちになるためには、
誰かが自分にお金を払いたくなるための商品やサービスを生み出し、世の中へ作用させる必要がある。
つまり、
自分自身が(たとえば何かを作り)、外の世界になんらかの作用をすることで(アクションすることで)
はじめてリアクションが起こり、現在の状態から次の状態へ遷移する。
何もせずに、状態が移ることはない。
ここで大事なことは、
そのアクションは、外に(自分から世界へ)矢印が向いていなければならない。
内に(自分から自分に)矢印が向いているアクションは、
もちろん無駄とは言わないが、効果が少ない。
たとえば、読書。読書は、自分の「本を読む」という行動により、自分自身の知識が増えるという作用が起こる。
でもそれだけだ。
自分にとって価値の高いリアクションは外からくることが多い。
というか、自分が持ってないから価値が高いと感じるわけで、
外からやってくるものの方が価値が高いと感じるのは当然だ。
だから、自分が欲しいリアクションを得るためには、
外に矢印が向いたアクション(働きかけ)をすること。
外向きのアクションは必ずしもうまくいくとは限らないが、
たくさん回数をこなすことで上手くいくことも出てくるし、だんだんとうまくいく確率も上がる。
自分が欲しいリアクションを得るためには、外に矢印が向いたアクションを、できるだけ多くすること。
大学のときに何気なく聞いた友達の言葉は、今はそのように解釈している。
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