ウェブからアプリの時代へ。その流れの中で発生するビジネスチャンスなどについての適当な考察。

少し前までは、ネット上でなにかをしたいユーザーは全員ウェブ検索をしていました。

もちろん現時点でもウェブ検索はおこなわれていますが、検索の代わりにアプリで用事を済ますことが多くなってきたのは、実感としても、みんな感じていると思います。たとえば電車の乗換を調べるときや地図を調べるとき、友達とメッセージのやりとりをするときとか、ほとんどアプリで用事を済ませていると思います。

これは、日々ユーザーの行動する場所(起点)が、ウェブの世界から少しずつアプリへ”切りだされている”ことを示唆していると思います。

iPhoneの画面でイメージすると、ホーム画面にはじめはSafariしかなかったのに、Safariから乗換案内・ニュース・地図・ショッピング・翻訳…… などさまざまなアイコン(サービス)が少しずつ切りだされているようなイメージでしょうか。逆にいうと、まだアプリに切りだされていない用事のみが、Safariからウェブ検索されて使われている状況なんだと思います。

ということは、まだ切りだされていない領域は大きなビジネスチャンスが潜んでいるとも言えると思います。なぜなら、”現状ウェブ検索経由だけで大きなお金を稼いでいる”ということは、言うまでもなく “ユーザーニーズが確実に存在する用事”ということなので、同じニーズを満たす「アプリ」を用意できれば、将来的にユーザーはそこに移動してくるはずだからです。

このへんをもう少し深堀りしてみます。

乗換案内や地図など比較的カテゴリ特化しているサービスは、とてもわかりやすくて、早々にその単機能アプリをローンチして、ユーザーもあわせてウェブ検索からアプリへ移行しています。一方で、カテゴリ網羅的なサービス--たとえば、ハウツーサイトやQ&Aサービスなどのサービス---については、アプリ化が遅れている(もしくは対応しない方針に決めている)ように見えます。

たとえば、ハウツーサイトのnanapiはアプリを出していませんが、なぜでしょうか?

 nanapiはあらゆるもののやり方を集めているサービスだと思いますが「●●のやり方知りたいなー」という用事を済ますときに、ごく一般のユーザーが起こす行動はウェブ検索が定番すぎます。

それを代替するぐらいユーザーの頭のなかに「やり方=nanapi」というブランドが残せている状況じゃないので、アプリとしてホーム画面に置かれるのは難しいのだと思います。言い方を変えると、人々はnanapiに来ているわけじゃなくて、Googleの先にあるハウツーが載ってるページに来ているんだと思います。

まとまりませんが、疲れたのでこのへんでやめます。元気になったらまた書きます。

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