電子マネー戦争 Suica 一人勝ちの秘密

僕はひそかに電子マネー好きなので、Suica も ICOCA も Edy も持っています。

最近は、勤務しているビルの一階にある Becker’s でよくお昼を食べてたり、丸の内オアゾの丸善が Suica 対応だったり、NEWDAYS が朝でも何気にすいててわりとアリだったりと、近頃 Suica で支払う場面が多くなってる感があるので、ちょっと多めに(10000 円くらい)チャージしてあります。

そして、そんな電子マネー好きとしてはこんな表紙とタイトルを見せられたら買うしかありません。品川駅の本屋さんで見かけて、中身も見ずに即買いしちゃいました。いいにくいけど現金で。(話の流れ的に Suica 使えよ)

本書は Suica 誕生までの話から、急激な普及期、そして昨今の Edy との熾烈な競争や ICOCA との連携など、関心のあるトピックがすべて網羅されたとてもお得な本です。たぶん初の Suica 本だと思います。


この本、ジャケ買い(っていうのか)なわりには期待以上に面白かったです。

個人的には、次の三点がグッときました。

  • Suica 開発までの試行錯誤(Suica に内蔵している「木の葉型アンテナ」の話やフレミングの法則が採用されているという話、駅内の LAN 構築の話など)
  • View カード事業で蓄積したノウハウを後になってしっかり生かしているという、今から考えるとまるで厚い碁のような事業戦略
  • 単なる切符やイオカードの代わりではなく、JR を鉄道以外の柱(電子マネー事業)を持つ企業に変貌させつつあるという Suica のポテンシャル

ほとんどの人は、Suica をかざして改札を通ったり買い物をすることなんて、もう別になんとも思わないのかもしれません。だけど、僕は Suica で改札を通るときや、昼食の支払いを Suica でするとき、また自宅の PaSoRi で Edy にお金をチャージするとき、その未来的な行為にいまだにウットリしてしまいます。

ちょっと前に、来年からモバイル Suica もスタートとのニュースがありました。現金をほとんど介さず、パソコンや携帯の中でほとんどのことが完結する世界。それは誰がなんといおうと僕の中では未来の世界で、今、まさにそういう世界に生きてるんだなあと、たまに上手くタッチできなくて改札に閉め出されながらもシミジミ実感しています。

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