ソーシャルブックマークにおけるタグのありがたみって何?

「del.icio.us」と「Spurl」と「はてなブックマーク」を並行してしばらく使っていたのですが、今後は「はてなブックマーク」一本でいくことに決めました。時間をつくって古いブックマークを段階的に移行していく予定です。

以下、ソーシャルブックマークについての雑感。

各ソーシャルブックマーク(SBM)を何ヶ月か使ってみて SBM に僕が求めているものは以下の四点だと感じました。

1) 簡単に登録ができること
2) 検索機能があること
3) そのブックマークがどれくらい人気なのかを示す指標があること
4) メタデータの入力にストレスがないこと

とまあ、どれも全ソーシャルブックマークに標準でくっついてる機能なわけですが、その中でも僕が一番重視したのは 4) です。なぜならば、大量の情報を次々とさばいて登録していくときに律速となるのはメタデータを入力する段階だからです。

そしてそういう観点でみると、「はてなブックマーク」はタグを自動的に抽出してくれる上に簡易コメントという形で任意にメタデータがつけられるので、登録に全くストレスがなく、大量の情報を次々に登録していくのにとても適しています。他の SBM のタグ項目も任意入力なので別に入力しなくてもよいのですが、わざわざ「Tag」と書いてある項目を空欄のまま登録するという行為が(少なくとも僕には)なんとなくストレスになります。履歴書の特技の欄を空にして出すようなイメージといえばわかるでしょうか。(わからない)

さて、その「はてなブックマーク」の自動タグ抽出ですが、一方で、抽出されるキーワードの精度が悪いだとか、人間が入力しないとフォークソノミーじゃないだとかいう議論もよくされているようです。確かにタグはフォークソノミーのキモとなるところなので、タグにこだわるのもわかる気がします。

でも、しばらく使ってみて感じたのは「そもそもタグってそんなに使う?」ということでした。

僕だけかも知れませんが、「del.icio.us」にしても「Spurl」にしても、ちまたで騒がれているほどタグのありがたみって感じないんです。タグのリンクをクリックするだとか、なんていうかこっちから能動的に動いてください的イメージなんですね。(使いこなせてないだけかもしれませんが)

例えば Amazon っぽく、

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的なものを、登録後に一緒に表示してくれるとか(適当)、要するにこっちが何もすることなしに、タグの恩恵に預かれるのならばよいのですが、タグを入力するのも能動的、タグを使うのも能動的だと仕組みとしてストレスを感じてしまう(=それほどありがたみを感じない)というのが正直な感想です。

要するに、今回は「登録の効率」と「タグ入力から得られる実益」のバランスをとって「はてなブックマーク」を選択したわけですが、そこにはやっぱりちょっと妥協が入っているわけで、それらをすべて満たしてくれるような、それこそこっちがタグをじゃんじゃん入力したくなるようなサービスが出ててこないかなとかぼんやり期待しているわけです。(他人任せ)

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